⑫向寒

11月は、秋から冬への移行の時期です。11月7日頃「立冬」を迎え、毎日の寒さも身にしみる季節。木枯らしが吹き、落ち葉が舞い散る様子に、もの寂しさを感じる季節でもあります。夜間は冷え込むものの、日中はまだ暖かく、地域にもよりますが過ごしやすい時季です。イベントや行事も多く、由来や過ごし方を知っておくと、さらに楽しめるでしょう。

文化の日(11月3日)は国民の祝日で、多くの学校や企業は休日です。
以前は明治節とも呼ばれ、明治天皇の誕生日を祝う日だったようです。
1948年に制定された祝日法では「文化の日」と名づけられ、「自由と平和を愛し、文化をすすめる日」となりました。
天候がよいことも多く、市民運動会や芸術祭などが開催されることもあります。

野中の獅子舞

熊野古道中辺路沿いの野中では、毎年11月3日と、お正月に獅子舞が奉納されています。
熊野九十九王子の一つ、近露神社と継桜王子跡(つぎざくらおうじあと)の秋祭で奉納される獅子舞。
熊野地方に伝わる古座流獅子舞の一つで、「幣の舞」「花がかり」「うかれ獅子」「剣の舞」など見応えのある獅子舞を演じる。
中辺路町近露(なかへちちょうちかつゆ)の豪士野長瀬一族が大塔宮護良親王(だいとうのみやもりよししんのう)の御軍に参ずる出陣の舞といわれている。約700年の歴史を持ちます。面白そうなので、一度行かれては?他にも近くに日本名水百選のパワースポットや、美術館などいろいろ!

野中の獅子舞「うかれ獅子」
野中の獅子舞

秋は2日の夜と3日に行われています。※1月2日と3日にもあります。
-3日は、近露王子、近野神社、継桜王子の3箇所であります。
近露王子、近野神社、継桜王子と獅子舞の演目を奉納していきます。
演目は、近露王子(乱獅子・花かがり・剣の舞)
近野神社と継桜王子(乱獅子・花かがり・うかれ獅子・剣の舞)
神社までの間は、道中神楽を。各神社では、神事の後に幣の舞を。野中の獅子舞は全6曲あります。
近露王子/9:30~、近野神社/11:00~、継桜王子(一方杉)/14:00~、野中の獅子舞:14:00(継桜王子(一方杉)

『近野神社(ちかのじんじゃ)』神社の大きさに対して広場がとてつもなく大きいです。
『近野神社(ちかのじんじゃ)』
継桜王子
  • 開催日時2023年11月3日継桜王子(一方杉)/14:00~
  • 開催場所:和歌山県田辺市 継桜王子 近露神社(田辺市中辺路町近露)ほか
  • 料金:無料
  • 主催:近野獅子舞団
  • お問い合わせ:近露観光交流館かめや 0739-65-0615
  • 関連ホームページ:https://www.nakahechi.jp/
  • アクセス:きのくに線「紀伊田辺駅」からバス「野中一方杉」下車
  • 地図

野中の清水

古来一度も枯れたことのない湧水で、清水は道下の養命寺の近くを流れ、野中川に注がれています。
日本名水百選のひとつに選ばれています。県指定文化財の名木「野中の一方杉」の繁る継桜王子の近くにあり、いにしえから、熊野詣の旅人の給水ポイントとなっていたようです。多い時で1日に200tもの水が湧き出しています。
冷たくておいしい水でした。継桜王子と合わせて、パワースポットのようなものを感じます。
ここを訪れた旅人の多くが、湧水との縁を歌枕に数々の歌や句を残しています。

野中の清水
国道311号沿いから少し入った熊野古道沿いに湧き、名水百選に選ばれている。
  • 所在地:田辺市中辺路町野中 継桜王子社付近
  • 電話番号:0739-64-1470
  • 駐車場:なし
  • 地図

田辺市立美術館分館熊野古道なかへち美術館

世界遺産の熊野古道のそばの美術館で歴史と文化も感じられます。
回廊とロビーは全面ガラス張りになっているので、そこで熊野古道の美しい風景を眺めて過ごすこともできます。
熊野古道を歩く人々が気軽に立ち寄れるスポットです。

富田川沿いの国道をグングン進み、逢坂トンネルを抜けたあたりから看板が出現. 近露交差点を北方向に曲がってしばらく走ると到着. 熊野街道の深い山々が周囲に広がる中に、地面に根ざすように低い平屋建ての美術館.

展示室
交流スペース

展示室周囲の回廊やロビーは全面ガラス張りになっているので、中辺路の美しい景色を絵画のように眺められます。

熊野古道なかへち美術館は、現在国際的に活躍する建築ユニット「妹島和世+西沢立衛/SANAA」が最初に手がけた美術館で、1998年に開館しました。
野長瀬晩花や渡瀬凌雲など、地元ゆかりの作家の作品を展示するほか、現代の表現も紹介しています。

特別展:野長瀬晩花と国画創作協会の画家たち
2023年10月7日(土)~12月3日(日)
開館時間:午前10時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
休館日:毎週月曜日(ただし10月9日は開館)・10月10日(火)・11月24日(金)
主催:田辺市立美術館

  • 所在地:和歌山県田辺市中辺路町近露891
  • 電話番号:0739-65-0390
  • アクセス:上富田(IC)より車で約40分、上富田ICを出てすぐ右折、国道42号を白浜方面へ、岩崎交差点の信号を左折、国道311号を田辺市本宮町方面へ、近露交差点の信号を左折、約500m左方向に美術館の標識があります。
  • JR紀伊田辺駅からバスで約1時間
  • 開館時間:10:00 ~ 17:00 (最終入館時間 16:30)
  • 夜間開館:無
  • 入場料:通常時: 有料
  • 特別展示料: 有料
  • ・学生及び18歳未満は無料
  • ・65歳以上の方、身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳の交付を受けている方 は半額。
  • ・第一種身体障害者、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳の交付を受けている方の介護者1名は無料。
  • ※証明できるものをご提示下さい。
  • 休館日:月曜日
  • 月曜日が祝日または振替休日のときはその翌日・祝日の翌日・12月28日~1月4日
  • ※展示替え等のための臨時休館があります。
  • ユニバーサル設備:スロープ車いす貸出、ベビーカー貸出、申し出による授乳室、筆談対応
  • 地図

ねむの木食堂

世界遺産に登録されている北郡(ほくそぎ)越。その道中に立ち寄りたいのが、スタッフからのお知らせの⑦春風(しゅんぷう)で紹介した「清姫の墓」、清姫の里・真砂地区にある「ねむの木食堂」です。中辺路町の入り口、富田川のほとりにある茅葺屋根の飲食店。店内には座敷、ソファ、テーブル、そしてテラスとさまざまな席があり、窓の外には富田川が穏やかに流れます。炊き込みご飯やちらし寿司、丼などのご飯ものと、カラッと揚がった野菜のてんぷらが季節ごとに変わる「かわりご飯と天ぷらの定食」はオープン当初から人気のメニューです。店主のきまぐれでメインが変わる「ねむの木定食」はデザートやドリンクもセットでとてもお得。食材は地産のものをたっぷりと使っているため、観光客だけではなく、地域の人にも愛される食堂です。ランチメニューの「彩りプレートごはんセット」(1400円)は、地元の野菜を使ったおかず6、7種類が名前の通り彩りよく並べられ、ボリューミーだけどヘルシーな内容。デザートにはプラス330円(単品550円)で付けられるクリーミィーチーズケーキもオススメです。

富田川のほとりにある茅葺屋根の飲食店、ねむの木食堂
店内には座敷、ソファ、テーブル、そしてテラス
窓の外には富田川が穏やかに流れます
かわりご飯と天ぷらの定食
かわりご飯と天ぷらの定食
クリーミィーチーズケーキ等の手作りケーキ
手作りケーキ
  • 所在地:田辺市中辺路町真砂1-2
  • 電話番号:0739-64-1400
  • 営業時間:11:00~17:00(L.O 16:30)※ランチは15:00頃まで提供
  • 定休日:月・火曜
  • 駐車場:あり
  • 地図

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Posted by lancelotjp